【害獣一覧】住宅に被害を及ぼす害獣の特徴を徹底解説!

屋根裏や壁の間から物音がするなどして、家に害獣が棲み着いている気配がすると不安を感じるでしょう。大きな被害が出る前に具体的に適切に対処したいところです。そのためには、どのような害獣なのか特定する必要があります。 今回は、一般住宅に被害をもたらす害獣の種類や被害の内容などについて解説します。


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そもそも害獣とは?

害獣とは、農作物・森林・建築物・生活環境などに被害を与える動物の中で主に哺乳類の動物を指します。哺乳類の動物は鳥獣保護管理法や外来生物法などの法律が関わるため、捕獲する際に注意が必要です。

ここでは、害獣がもたらす被害の内容と法律による規制についてみていきましょう。

害獣がもたらす被害

害獣は、主に次のような被害をもたらします。

農業被害

害獣による農業被害としては、農作物を食べられる被害が多く確認されています。害獣にかじられてしまった農作物は廃棄するしかありません。踏み荒らされたり糞尿で汚染されたりすることもあります。

害獣は病原菌を持っていることも多いため、畑に侵入されると病気が広まる原因にもなるでしょう。

森林被害

森林被害としては、樹木の皮が剥がされるなどの被害が確認されています。ほかにも若木が食べられたり根が掘り返されたりすることもあり、森林の再生に悪影響を与える原因にもなっています。

建築物・生活環境の被害

建築物に関しては、建物の壁をかじって削られたり、配線をかみ切られたりするなどの被害が多くあります。屋根裏に棲み着かれてしまう被害もよく確認されています。

棲み着かれると、騒音によるストレスに加えて糞尿で汚染されるなどの被害もあり深刻です。

健康被害

害獣の体にはノミや病原菌などが付着していることがあります。そのため、人間や家畜が病気に感染してしまうのも害獣による深刻な被害です。害獣と直接対峙すると、襲われて咬傷や刺傷による被害を受けることもあります。

捕獲に関わる鳥獣保護管理法と外来生物法

日本には「鳥獣保護管理法」という法律があります。この法律により、行政からの許可を受けずに害獣を捕獲すると、法律違反となる可能性があるため、注意が必要です。

また、アライグマなどの外来生物を捕獲する場合には「外来生物法」という法律も関わってきます。そのため、一般の方が自力で害獣被害に対処するのは難しいのが実情です。

一般的に、害獣の駆除をできるのは、狩猟免許を持っている方に限られています。狩猟免許について詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
害獣駆除には資格が必須!狩猟免許の種類や法律・害獣駆除申請を解説

住宅に被害をもたらす害獣の種類

害獣の種類は多くありますが、そのなかでも家に棲み着き被害をもたらす害獣について一覧で紹介します。

ネズミ

被害をもたらすネズミとしては、ハツカネズミ・クマネズミ・ドブネズミの3種類があげられます。

農家では収穫済みの農作物や備蓄用の食料などを保管していることが多く、ネズミに食い荒らされてしまうなどの被害がよくあります。フンで汚染されるなどの被害もあり、衛生面での問題も軽視できません。

フンの形状や大きさはネズミの種類によって異なります。ハツカネズミのフンは両端がとがった形状で米粒ほどの大きさです。クマネズミのフンはもう少し大きく6~10mm程度で細長い形状をしています。ドブネズミのフンは丸い形状で1~2cm程度と大きめです。

ネズミは以前から感染症の原因として問題視されてきましたが、現在でもサルモネラ症や肝炎などの感染源です。

また、ネズミが棲み着くのは一般家庭だけではありません。飲食店にも深刻な被害を与えています。港湾施設や倉庫など幅広い場所に生息している害獣です。

家に出没するネズミについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
家にネズミが出る原因と対処法、侵入経路は?繁殖時期や種類別の特徴も解説

コウモリ

コウモリにもさまざまな種類がありますが、住宅地で見かけるのは大半がアブラコウモリです。体長は4~6cm程度で、羽を閉じている状態であればそれほど大きく見えませんが、羽を広げると24cm程度になります。

コウモリが家屋に棲み着いた場合の主な被害はフンの蓄積による被害です。汚染が広がり衛生状態が悪化するのに加えて、建材を劣化させてしまいます。

コウモリのフンは粒状で小さめですが、排泄量が多いのが特徴です。屋根裏などに棲み着かれると、大量のフンが蓄積してしまいます。

コウモリは夜間に活動するため、昼間はほとんど音を立てません。しかし、夕方から夜にかけての時間帯は活動音が響くため、ストレスとなり、眠れなくなる方も多いようです。

また、コウモリによる直接の被害だけでなく、コウモリの体に付着しているダニやシラミによる被害もあります。

コウモリの被害や対処法について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
コウモリが軒下に棲み着く理由は?リスクや対処法、予防策について紹介

アライグマ

アライグマは「特定外来生物」に指定されています。もともとはペットとして輸入されましたものの、捨てられてしまったアライグマが野生で繁殖し、個体数が増えてほぼ全国に分布しています。

アライグマは目の周りに黒いマスクのような模様があり、尻尾は縞模様なのが特徴です。体長は40~60cm程度でかわいらしい外見をしていますが、野生化したアライグマは狂暴で人間にあまり懐きません。

一般住宅の屋根裏などに棲み着いて糞尿被害を引き起こします。アライグマのフンは小型犬やネコのフンと似ており、5~15cm程度の長さで太さは2~3cm程度です。

農家の場合には、野菜や果物などを食い荒らされる被害もあります。

アライグマの被害について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください
実は怖いアライグマの生態とは?被害を防ぐための対策

ハクビシン

ハクビシンは体長が60cm程度で、細長い体型で長い尻尾があります。鼻から額にかけて白い筋の模様があるのも特徴です。電線の上を渡って住宅の屋根の上に移動できます。

屋根裏に棲み着かれた場合に引き起こされる被害は糞尿被害です。フンは5~15cm程度で他の害獣のフンと比べるとあまり強いニオイではありません。しかし、尿のニオイが非常に強いのが特徴です。

農家の場合には、野菜や果実などを食い荒らされる被害も確認されています。

ほぼ全国に生息していますが、宮城県・福島県・中部地方・四国地方などで特に多いようです。

ハクビシンの被害について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
屋根裏のハクビシンによる被害は?棲み着く理由や追い出す方法も解説

イタチ

イタチは胴長短足の体型で頭部が小さいのが特徴で、主に西日本に分布しています。体長は16~40cm程度で、ハクビシンやアライグマと比べると小ぶりです。ニホンイタチとシベリアイタチがいますが、シベリアイタチの方が大柄な傾向にあります。

いずれも木や壁などを垂直に上ることができて、3cm程度の小さな穴から室内に侵入してきます。棲み着く場所は主に屋根裏で、断熱材を食いちぎって巣材にすることが多いです。棲み着かれると糞尿や騒音などの被害ももたらします。

イタチのフンは細長い形状で6mm程度です。非常に強いニオイがあり、同じ場所に集中的に排泄する習性があります。

イタチの駆除について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
イタチを駆除するには?生態や主な被害、注意点も解説

タヌキ

タヌキは全国に分布しており、食べ物を求めて畑や果樹園などを荒らして農作物に被害をもたらします。基本的に集団で行動するのが特徴です。臆病な性格のため、自ら人間に近づいてくることはほとんどありません。

タヌキのフンの大きさは2~3cm程度であり、楕円の形をしているのが特徴です。

タヌキの駆除について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
タヌキ駆除の方法とは?追い出し方と侵入防止策を解説

害獣を駆除するなら専門業者がおすすめ

害獣の被害に遭っている場合には、早めに対処しておく必要があります。しかし、一般の方が自分で害獣への対策をするのは危険です。また、法律上の規制により一般の方が自分でできることは限られています。

そのため、確実かつ安全に駆除するには害獣駆除のプロに依頼するのがおすすめです。

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さらに、駆除後は清掃や消毒を行い、再発防止策も徹底しています。

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また、害獣駆除の一般的な料金相場については、こちらの記事をご覧ください。
【害獣の種類別】害獣駆除の費用の相場!料金をできるだけ抑える方法も紹介

まとめ

害獣は農作物や建物などに被害をもたらず動物のことです。健康被害や森林被害などももたらします。主にネズミ・コウモリ・アライグマ・ハクビシン・イタチ・タヌキなどが代表的な害獣です。

害獣が家に住み着いている場合には早めの対処が必要ですが、駆除作業は危険をともないます。また、害獣の多くは鳥獣保護管理法や特定外来生物法などにより保護されています。そのため、害獣の被害に悩まされている方は、専門の業者に駆除を依頼するのがおすすめです。