コウモリ駆除は自分でできる?コウモリを寄せ付けない方法も解説

夕方、通常の鳥とは異なる飛び方をする動物を見かけたことはないでしょうか。バサバサと素早く飛び回るのは、コウモリの可能性があります。 コウモリそのものは害虫を食べてくれる益獣ですが、必ずしも人間に被害がないわけではありません。あまりにも繁殖していると、さまざまな問題が発生します。 この記事では自分でコウモリ駆除をしたいと考えている方へ、リスクやおすすめの対策方法を紹介します。


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コウモリ駆除は自分でできる?

コウモリもタヌキなどと同じく、家屋に棲み着くことがあります。フンなどの被害に遭う前に、早急な対処が必要です。

ただし、コウモリを自分で駆除しようとするのは適切とはいえません。

コウモリの捕獲や殺傷は法律で禁じられている

家屋などに棲み着くことがあるコウモリは、その大半が「アブラコウモリ」と呼ばれる種類です。蚊に換算すると1日に500匹程度の虫を食べるため、害虫を減らしてくれる益獣とされています。

また、多くの種類のコウモリが絶滅危惧種となっており、個人の判断で捕獲や殺傷はできません。捕獲する場合も、自治体や環境省の許可が必要です。

具体的には、鳥獣保護管理法(いわゆる鳥獣保護法)によって禁止されており、違反すると1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられます。

コウモリを放置するリスクや悪影響

「捕獲や殺傷が禁止されているから」「害虫を食べてくれるから」と放置するのもおすすめできません。コウモリが家屋などに住み着くと、さまざまなリスクが生じます。

たとえば、コウモリを媒介とする病原菌の存在です。日本では報告されていないものの、オーストラリアではコウモリが原因と見られるリッサウイルス感染症の事例が報告されています。

リッサウイルス感染症は狂犬病と同じく20~90日程度の潜伏期間があり、発症後は2週間以内に死亡するのが一般的です。

出典:「リッサウイルス感染症」(厚生労働省)

また、フン害によるカビや異臭の被害もリスクとしてあげられます。フンによって繁殖したカビが人間の体内に侵入すると、ヒストプラスマ症になるおそれがあります。

自分でできるコウモリ駆除の方法

前述のとおり、コウモリを個人の判断で捕獲したり殺傷したりすることはできません。そのため自分で駆除する場合、できるのは棲み着いたコウモリを追い出す作業のみです。

自分でコウモリを駆除する際の具体的な方法は、次の4ステップです。

コウモリがいる場所を特定する

まずは、コウモリがいる場所をある程度絞り込みます。コウモリが棲み着きやすい場所は、主に下記のとおりです。

・換気口や通気口の隙間
・軒下や壁の隙間
・エアコン室外機の配管内
など

前述のアブラコウモリは体長が5cm程度であり、わずかな隙間でも侵入できます。上記のように小さい穴や隙間がある場所に、コウモリのフンが落ちていないか確認しましょう。

コウモリのフンは、茶色でパサパサしているのが特徴です。集団で行動して、多いときには200匹程度で棲み着くこともあるため、「汚れやシミだと思っていたものが実はコウモリのフンだった」となる可能性もあります。

フンを元にコウモリがいる場所を特定するときは、乾燥したものを吸い込まないように注意してください。

コウモリを追い出す

コウモリの居場所が分かったら、忌避剤などを使用して、新たに寄り付かないようにします。夜行性のコウモリは夕方以降になるとエサを探して外へ出るため、忌避剤設置は夕方や夜が適しています。スプレーなど、即効性のある忌避剤の利用がおすすめです。

スプレーのほかには燻煙剤、ジェル、超音波機器などがあげられます。

ただし、効果は一時的なものにすぎません。忌避剤のニオイが薄くなったり危険がないと判断されたりすれば、再び戻ってくる可能性があります。

コウモリの侵入を防ぐ

忌避剤の効果があるうちに、コウモリの侵入経路を塞ぎましょう。侵入できる穴や隙間がなくなっていれば、コウモリが棲み着いた屋根裏などに再び戻る可能性は低くなります。

人間にとってわずかな穴でも、コウモリが簡単に入り込むおそれがあります。侵入経路らしい穴以外の場所も、可能な限り対処することが大切です。通気口など生活の都合上、塞げない部分は、金網を設置すると侵入リスクを軽減できます。

コウモリを寄せ付けない工夫をする

追い出したコウモリが再び住み着こうとするのを防ぐためには、寄せ付けない工夫も必要です。もっとも手軽な方法は、CDやアルミ箔をぶら下げてコウモリが発する超音波を乱反射させることです。コウモリを混乱させて、寄せ付けなくなります。

ほかにも前述の忌避剤を活用したり、コウモリが嫌がるハッカなどのハーブを利用したりする方法もあります。

コウモリを自分で駆除するときのQ&A

自分でコウモリ駆除するとき、あらかじめ知っておくと便利な情報がいくつかあります。ここでは多くの方が感じるふたつの疑問について、解答とともに紹介します。

コウモリ駆除で補助金は使える?

コウモリ駆除そのものに対して、補助金が出るケースはほとんどありません。国や地方自治体が害獣対策用に設けている補助金の枠も、基本的にはイノシシなど農作物を荒らす動物のみを対象としています。

また、国や地方自治体にコウモリ被害を報告しても、「忌避剤を使用する」など基本的な対策をアドバイスされる程度です。駆除してくれるわけではないため、自力で専門業者に依頼する必要があります。

集団で棲み着くことも多いコウモリは、長く放置すればするほどフンなどの害がひどくなります。駆除や家屋の修繕にかかる費用を安く抑えるためには、被害が深刻化する前に早めに専門業者へ依頼することが大切です。

コウモリ駆除の最適な時期は?

コウモリを効果的に駆除するためには、最適な時期を理解しておくと便利です。コウモリ駆除に適している時期は、4月~10月です。

12月~2月は気温が低く、冬眠しているため、フンや音などで棲み着いているのか判断するのが難しくなります。活発に活動する時期に駆除しなければ、冬眠で静かになっている状態を、いなくなったと勘違いしてしまいます。

また、6月~8月は入念な観察が大切です。繁殖期で飛べない幼獣が残っている可能性があります。

コウモリ駆除は自分で行わずプロに依頼しよう!

コウモリ駆除は、対処法を間違えると動物保護管理法に違反して、罰則を科せられてしまいます。素人が中途半端に駆除すると、被害が再発するおそれもあります。

もっとも安全かつ確実にコウモリ駆除するためには、専門業者などプロへの依頼がおすすめです。

コウモリ駆除は市役所で対応してもらえない

前述のとおり、コウモリ駆除は市役所などに依頼しても対応してもらえません。コウモリも鳥獣保護管理法にもとづいて適切に保護・管理されるべき動物であり、安易に殺処分できるわけではないためです。

地方自治体に連絡した場合、被害の相談やコウモリを寄せ付けないためのアドバイスを受けられる程度です。場合によっては害獣駆除の業者を紹介してくれるところもありますが、自治体が主導で駆除してくれるわけではありません。

コウモリ駆除の費用相場

専門業者に依頼すると、コウモリの生態を理解したうえで適切に対処してくれます。

依頼費用の相場は、1万円~20万円程度です。駆除する場所や、コウモリの数などによっても変動します。

自分で忌避剤を購入する場合と比べると、高額に感じるかもしれません。しかしプロに依頼すれば、素人が見落としやすいわずかな隙間など、コウモリの侵入経路を徹底的に捜査してくれます。

駆除後は寄せ付けないための処理をしてくれるうえ、今後の予防策に関するアドバイスが得られる点も大きなメリットです。予防策や被害リスクの軽減も含めると、専門業者に任せたほうがトータルで安く抑えられることもあります。

コウモリ駆除業者の選び方

コウモリ駆除をプロに依頼するときは、業者選びも慎重に行いましょう。最初に見つけた1社のみで決めず、複数社を比較した上で検討することが大切です。

コウモリ駆除業者を比較検討するときのポイントは、下記のとおりです。

・実績はあるか
・お客様の声など口コミは見られるか
・保証期間は設けられているか
・対応エリアに該当しているか

まず、ホームページにコウモリ駆除の実績が明記されているか確認します。たとえば幅広い害獣に対応している業者の場合、コウモリもサービス対象に含んでいる一方で、実際は経験がない可能性があります。

コウモリ駆除を依頼するときは、対象害獣の実績がある業者を選ぶことが大切です。お客様の声などで、実際の対応内容もチェックしましょう。

コウモリは一度棲み着いたときの快適性を覚えているため、油断すると再び被害に遭うおそれがあります。一定期間の保証が設けられている業者なら、万が一の再発時も安心です。

コウモリ駆除ならがいじゅうZEROにお任せください!

コウモリ駆除に関するご相談は、ぜひ「がいじゅうZERO」にお任せください。ご相談から調査見積もり、駆除作業まで自社スタッフでワンストップなため、「見積もりと金額が違う」「最初に言っていることと違う」などトラブルの心配がありません。

コウモリ駆除に関する相談・見積もりはすべて無料です。現地調査を行ったうえで、駆除費用の具体的な金額をお伝えします。最低料金9,500円~の対応で、再発防止策もしっかりと行いますので、安心してお任せください。

まとめ

コウモリが家屋に棲み着いてしまうと感染症やカビなどの被害に遭うため、早めに駆除することが大切です。自分で駆除する方法はあるものの、追い出しに失敗して再発してしまうリスクもあることから、専門業者への依頼をおすすめします。