ネズミの死骸を見つけたらどうしたらいい?正しい対処方法を解説

家の中でネズミの死骸を発見したら驚くでしょう。死骸を片付けたくても、どのように対処すれば良いのかわからず、困り果ててしまう人も多いかもしれません。 処理の仕方によっては健康上の被害が出てしまうおそれもあるため、正しく処理することが大切です。本記事ではネズミの死骸の正しい処理方法について解説します。


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ネズミの死骸を発見したらどうすればいい?

ネズミの死骸を発見した場合には、絶対に直接触れてはいけません。ネズミは非常に多くの病原菌をもっています。ネズミの死骸に直接触れると、ネズミが保有する病原菌に感染し、健康被害をもたらすおそれがあるため、処理する際は十分に注意しましょう。

さらに、ネズミの死骸そのものだけでなく、死骸を発見した場所の周辺にも病原菌が付着している可能性があります。そのため、死骸を片付けて終わりではなく、周辺の消毒も行わなければなりません。

ネズミによって引き起こされる病気については、以下の記事をご覧ください。
ネズミが原因で起こる病気とは?被害を起こさないための対処法

また、死骸発見後に放置するのも危険です。放置した死骸が腐敗すると、病原菌だけでなく悪臭や虫が発生して近隣の迷惑にもなります。壁や床にこびりついた悪臭はなかなか取れないため、最悪の場合はリフォームが必要になることもあるでしょう。

ネズミの死骸を処理する方法

ネズミの死骸を処理する際には、感染防止策を採った上で行わなければなりません。ネズミの死骸を処理する際の正しい手順について、4つのステップに分けて解説します。

【ステップ1】マスクと手袋をする

ネズミの死骸を処理する際には、感染防止のため、最初にマスクと手袋を装着しましょう。

ネズミの死骸なら生きているネズミと違って病原菌を拡散しないと思っている人も多いかもしれません。しかし、ダニやノミなどがネズミの死骸の周辺に散らばっています。

そのため、ネズミの死骸そのものはもちろんのこと、周辺の床や壁などに素手で触れるのも危険です。病原菌も死骸周辺の空気中を浮遊している可能性があるため、マスクも欠かせません。

もし、毒餌などを使用したのであれば、ネズミが苦しんで暴れ回った可能性もあります。その場合には、病原菌を大量に含む糞尿が広範囲にわたって散らばっているかもしれません。

【ステップ2】殺虫剤を使う

ネズミの死骸の周辺に湧いているノミやダニなどの害虫が拡散して、不衛生な環境になっていることもあります。死骸の周辺だけにとどまらず、ほかの場所にも害虫の被害が及ぶかもしれません。

また、ネズミの死骸に付着していた害虫は、ネズミの死骸と同じように病原菌をもっている可能性が少なくありません。そのため、ネズミの死骸とその周辺に殺虫剤をまいておきましょう。殺虫剤をまけばノミやダニなどの害虫は死にます。ほかの場所への拡散も防止できるでしょう。

犬や猫などのペットを飼っている家庭なら、ペットへの被害を防止する役割もあります。

【ステップ3】新聞紙やビニールなどで死骸を包む

自治体によってはネズミの死骸を可燃ゴミとして出せるところもあります。しかし、ネズミの死骸をそのままゴミ袋に入れて出すのは避けましょう。ゴミ集積所に運ぶまでの間に、病原菌が拡散してしまう可能性があるためです。

ネズミの死骸を可燃ゴミとして出すのであれば、新聞紙やビニール袋などで包んだ上で、ゴミ袋に入れましょう。密閉された状態になるため、病原菌の拡散を防止できます。

また、自治体の中にはネズミの死骸を可燃ゴミとしては出せず、引き取り依頼が必要な場合もあります。有料か無料かなども自治体によってまちまちです。もし、自分の住んでいる自治体でどのような扱いになっているのか不明な場合には、必ず確認しておきましょう。

【ステップ4】ネズミの死骸周辺を消毒する

ネズミの死骸を発見した場所が室内だった場合には、感染症のリスクを抑えるための処理も必要です。死骸があった場所とその周辺を消毒しましょう。

アルコールの消毒液を、ネズミの死骸があった場所とその周辺にたっぷりとかけて雑巾で拭きます。病原菌が広範囲にわたって飛び散っている可能性もあるため、少し離れた場所まで含めて消毒しておくと安心でしょう。

また、死骸の処理や消毒の際に使用したマスク・手袋・雑巾などは使い捨てにすることをおすすめします。再利用するのは感染のリスクが高まるため避けましょう。作業を終えたら、ビニール袋に入れて密閉して捨てれば安心です。

家にネズミを棲み着かせないようにするには?

家にネズミが棲み着かないようにするためには、次のような環境を整えておくことが重要です。

ネズミの侵入口を塞ぐ

ネズミが棲み着くのは、外から出入りできる侵入口があるためです。ネズミが入ってきそうな侵入口を徹底的に塞げば、ネズミは出入りできなくなります。

侵入口を塞ぐ方法としては、金網などを使用して物理的に塞ぐ方法が簡単です。ネズミは500円玉程度の大きさの隙間があれば住宅の中に入ってこられるため、それよりも目の細かいものを使用しましょう。

ただし、家の中でネズミの死骸を見かけるくらいの状況だと、侵入口はひとつだけでないケースが大半です。いくつも侵入口がある場合には、そのすべてを塞がなければなりません。

侵入口をすべて塞いだつもりでも、見落としているところがあり、侵入されてしまうこともよくあります。

ネズミの餌となるようなものを置かない

ネズミが家に侵入する主な目的は、餌を確保するためです。ネズミにとって餌となるものが多く置かれていれば、魅力的な環境であるため侵入されやすくなります。

そのため、ネズミの餌となる生ゴミの処理や食料の管理を徹底しましょう。ネズミは雑食の動物であるため、人間が食べるもののほとんどは、ネズミの餌になってしまいます。

食べ残しや開封後の食料がある場合には、そのまま放置してはいけません。ペットを飼っている場合には、餌を食べ終わったらすぐに片付けるようにしましょう。

ネズミが好む食べ物などについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
【ネズミ対策】ネズミの好きな食べ物と食べ物による被害を抑える方法

ネズミの住処となるような場所を作らない

ネズミの餌になるようなものがなくても、住処にしやすい環境なら侵入されてしまうことがあります。布・ビニール・紙・木材などがあると、巣材として使われるため、極力置かないようにしましょう。

使用していない布団やバッグを長期間置きっぱなしにしている場合には注意が必要です。ほかには段ボールや新聞紙なども、ネズミにとっては巣の材料になってしまいます。

ネズミを駆除したい場合は業者に依頼しよう

ネズミがすでに家に棲み着いている場合には、早めに駆除しておく必要があります。ネズミの駆除は一般の方でも対応できますが、衛生面や精神面など負担が大きいのが現実です。一度駆除できたように思えても、再発してしまうこともよくあります。

そこで、ネズミを駆除したい場合には、害獣駆除の専門業者に依頼するのがおすすめです。がいじゅうZEROならネズミの駆除に加えて消毒作業や再発防止までの処理を行っています。

相談や見積りは無料で、即日対応も可能です。最長10年の保証も付いています。電話のほかにLINEやメールでの相談にも対応しておりますので、ネズミで困っている方は、お気軽にお問い合わせください。

まとめ

ネズミは非常に多くの病原菌をもっています。ネズミの死骸に直接触れると感染症のリスクが高まるため、処理する際には直接手を触れないようにして行いましょう。手袋とマスクの着用は必須です。

ネズミが棲み着かないようにするための対策も欠かせません。侵入口になりそうな隙間や穴などはすべて塞いでおきます。生ゴミにはきちんと蓋をして、食べ残しを放置しないようにしましょう。

もしすでにネズミが棲み着いているようであれば、専門業者に依頼して駆除してもらうことをおすすめします。