ハクビシンの駆除に毒餌を使ってもいい?ハクビシン対策と注意点を解説!

ハクビシンによる害獣被害に悩まされている方のなかには、毒餌で駆除できないかと考えている方もいるでしょう。ハクビシンの被害は深刻で、一刻も早く手間をかけずに駆除したいと考えるのが普通です。今回は、毒餌を使って駆除できるのかという疑問をはじめ、ハクビシンの習性や被害、対策について紹介します。


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ハクビシンは毒餌で駆除できる?

ハクビシンは、見つけたらすぐに駆除しなければ被害が拡大します。まずは、ハクビシンの駆除の方法についてみていきましょう。

ハクビシンの駆除に毒餌は使えない

ハクビシンの駆除に「毒餌を使えば効率的に駆除できるのでは?」と考える方もいるでしょう。ゴキブリ駆除のようにホウ酸団子を置くだけで駆除できるのであれば、手間はかかりません。

しかし、ハクビシンは、鳥獣保護管理法によって指定されている保護動物で、駆除や捕獲をするには、自治体の許可が必要になります。

各自治体によって認められている駆除方法は異なりますが、毒餌での駆除が認められていないケースがほとんどです。

ハクビシンの駆除には箱わなが一般的

ハクビシンを駆除する場合には、まず自治体へ許可申請を行いますが、ほとんどのケースで箱わなでの駆除をお願いされます。箱わなで捕獲するには、わな猟免許が必要なほかにも、箱わなを自分で用意しなければなりません。

また、箱わなで捕獲したあとは、自分でハクビシンを処理しなければならず、心的ハードルが高いのも事実です。

さらに、自治体によって異なりますが、箱わなの設置期間が原則1週間や年度内に1回までなどと決められているケースもあります。

自治体への許可申請自体は、わな猟免許があれば比較的誰でも簡単にできますが、許可が下りるまでに時間がかかることも多いです。自治体からの許可が降りる前に、ハクビシンの被害が拡大するおそれもあります。

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ハクビシンの困った習性と被害

ハクビシンが害獣として駆除対象になっているのには、困った習性とそれに伴う被害の大きさがあります。気にならない程度の被害でも、たちまち拡大してしまうおそれもあるので気を付けましょう。

屋根裏の騒音被害

ハクビシンは、夜行性の動物です。人が寝る夜になると活発に活動をはじめ、屋根裏を走り回ります。

ハクビシンは、猫ほどの大きさでそれほど大きな動物ではないものの、運動量も多いためドタバタと大きな音を立てるのです。

その音は、ネズミとは比較にならないほど大きく、人によっては強いストレスを感じたり、不眠症になったりするケースもあります。

農作物の食害

ハクビシンは、雑食性の動物で何でもよく食べます。特に、果物が好物ですが、野菜や鶏卵も食べます。そのため、家庭内で出る生ゴミのニオイを嗅ぎつけるとハクビシンが寄って来て、生ゴミをあさって食べることさえあるのです。

また、人間の食べ物だけでなく、ペットフードも食べます。特に外飼しているペットがいる方は、注意しましょう。

糞尿被害

ハクビシンは、同じ場所に繰り返し排泄をする「ためフン」の習性があります。屋根裏などの同じ場所に、糞尿が蓄積されることで天井にシミができたり、建材が腐ったりすることもあるのです。

建材の腐食が酷いケースでは、大規模なリフォームをしなければならず、大きな修理費用がかかることもあります。

糞尿被害では、強烈な悪臭も深刻です。ハクビシンの糞尿は、アンモニア臭がきつく、天井のニオイが部屋の中まで広がることも少なくありません。

さらに、糞尿の中にウジが発生するとハエが飛び回るほか、ゴキブリなどの害虫被害も出てきます。

健康被害

ハクビシンの体は細長く、およそ8cm四方の隙間があれば家の中に侵入できます。屋根裏の通気口や屋根の隙間、換気口、軒下などから簡単に入るので、ハクビシンの体に付着しているノミやダニが家の中に持ち込まれることも多いのです。ノミやダニは、人間にも寄生する害虫で、皮膚病をはじめアレルギーの原因にもなります。

また、夜行性のハクビシンが夜中に走り回ったり、鳴き声を出したりするのが原因で、睡眠障害やストレスのような健康被害に発展することもあるでしょう。

毒餌以外にできるハクビシン対策

ハクビシンは、鳥獣保護管理法の観点から、誰でも駆除できるものではありません。仮に自治体に許可申請をしても、毒餌を使用した処分を認めていない自治体も多いのです。ここからは、駆除しないハクビシン対策の方法を紹介します。

忌避剤を使う

ハクビシンは、嗅覚が発達しているので、餌を嗅ぎ分ける能力にも優れている一方、嫌いなニオイにも敏感に反応します。このハクビシンの特性を利用し、忌避剤でハクビシンを寄せ付けない方法があります。

ハクビシンは、刺激臭や天敵のニオイを苦手としているため、ホームセンターやドラッグストアなどで、さまざまな種類の忌避剤が販売されています。忌避剤の種類では、液状のウルフピーや激臭シートが代表的な商品です。

ウルフピーは、名前の通りハクビシンの天敵であるオオカミの尿を成分に開発されています。撒いた部分だけでなく、周囲にもニオイが広がるため広範囲での効果が期待できますが、近隣住民への理解も必要です。

激臭シートは、刺激臭を出すハバネロやにんにくのニオイを利用した忌避剤です。シート状になっているため、小さな子どもやペットの誤飲を防げます。

このほかにも、忌避剤には線香タイプの商品や固形タイプの商品も販売されており、それぞれ使用方法や設置方法が異なります。必ず、使用する忌避剤のパッケージに書かれている使用方法を守って利用しましょう。

また、忌避剤の効果は、一時的なものに過ぎません。1日しか効果が持続しない商品や、雨が降ると忌避剤が流れてしまい効果が弱まるものもあります。忌避剤のデメリットも理解した上で、試してみるのがおすすめです。

電気柵を使う

主に農作物への被害対策に使われることが多いのは、電気柵です。ハクビシンの木登りが得意な特性を活かして、電気柵に登らせ感電させます。

一度感電すると、ハクビシンは警戒して近寄らなくなるケースが多いですが、設置が大変なことや、電気柵の範囲によっては、導入に高額な費用がかかることがデメリットです。

ハクビシン対策をする際の注意点

ハクビシンは、順応性が高く賢い動物です。そのため、対策を実行する際には、いくつか気を付けておきたい注意点があります。

まずは、ハクビシンの糞尿は放置しないことです。忌避剤を使用してハクビシンを一時的に寄せ付けないようにしても、糞尿があるとニオイをたどって元の棲み家を特定し、再び戻ってきてしまいます。ためフンをする習性から、自分の糞尿が残っている場所に、強く執着してしまうのです。

また、屋内への入口となる隙間は、徹底的に塞ぎましょう。屋根と壁のつなぎ目にある隙間はもちろん、基礎部分にある通風口、天井や軒下にある換気口など、ハクビシンが侵入可能な穴は、すべて封鎖する必要があります。

すべて封鎖しているつもりでも、新経路を見つけて侵入するケースもあるため、定期的に忌避剤を使用して侵入経路を特定していく作業が重要です。

さらに、家屋につながる木が植えてあるなら、枝を剪定しておきましょう。ハクビシンは、木登りが得意な動物であるため、木を伝って家屋に侵入します。

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もちろん、相談や調査見積りは無料なので、害獣が特定できない場合にも安心してご相談ください。相談から駆除作業まで自社がワンストップで行っているため、スピーディーに駆除することが可能です。

ハクビシン駆除の実績も豊富にあるため、安心してご依頼ください。

まとめ

ハクビシンは、鳥獣保護管理法の観点から、誰でも駆除できる害獣ではありません。自治体に許可申請を行い、正しい方法で駆除をしなければならず、多くの自治体で毒餌での駆除は推奨されていないのが事実です。忌避剤や電気柵など、毒餌以外の対策もできますが、完全に被害をなくすためには、専門業者に駆除依頼するのをおすすめします。